日本酒ショップくるみやイチオシのいも焼酎・祁答院（けどういん）蒸留所は青潮を引き継ぎ、
そして木槽仕込みの木々の目覚めで新たな芋焼酎造りを始めました。
青潮の原酒、青潮木槽仕込は日本酒ファンにもオススメです。



すごい芋焼酎ができました。
これはイチオシ！！

鹿児島県で初めての木の槽で仕込んだ芋焼酎です。
木槽仕込みは、木桶蒸留とは違います。
仕込タンク自体に木の槽を使っているんです。

色は意外にそれほど付いていません。
香りはフルーティでふくよかに漂ってきます。
口に含むと、うまみたっぷりの含み香、芋の甘みとうまみが、
木槽からくると思われる複雑味で味の厚みを増し深い味わい
を形成しています。
甘みもコク深さもあり、凝縮されたうまさですが、
くどさはなく、そして長い余韻！これは確かにうまいです。

芋の甘い香りと、丸みのあるふくよかな味わいは、
これまでのホーロータンクや甕（かめ）のものとは確かに
一味違うやさしさのある味わいです。

焼酎製造において主原料を発酵させる“もろみ”を入れる容器には、
一般的にホーロータンクや甕（かめ）が使われますが、
この木々の目覚めは大型の「木槽（もくそう）」を使い
「木槽仕込み」の焼酎を造ります。
木槽は、保温や断熱性が高いためもろみの最終発酵過程で、
外気温の影響を受けにくく穏やかに発酵が進むため、
発酵ムラがないなど酒質への好影響が期待できます。
木槽仕込みは、鹿児島県の焼酎蔵として初めての取り組みです。

祁答院蒸溜所では「昔ながらの焼酎造り」にこだわり、
「木槽」を使ったり「手造り麹」での仕込みに取り組むと決め、
製造開始にあたり「黒瀬杜氏」の技や伝統を受け継ごうと、
黒瀬地区に足を運び黒瀬杜氏を探しました。

そして見つけた黒瀬明杜氏は、
昭和9年に黒瀬に生まれ20代から焼酎造りに携り、
鹿児島県各地や、宮崎などで杜氏として40数年渡り歩いてきた
熟練の黒瀬杜氏です。
73歳と高齢なこともあり黒瀬地区で奥様と共に半農半漁の生活に
戻られていましたが、何としても昔ながらの技術・経験を持った
黒瀬杜氏から教えを請いたいと、無理を承知で何度もお願いをし、
平成19年10月の製造開始から来ていただいています。

若い蔵人が少しずつ経験を積み、機械を使っては知ることのできない
「手造り」の焼酎製造技術を黒瀬杜氏から学んでいます。

原材料　さつまいも、米麹　酵母　鹿児島県2号酵母
仕込　木槽仕込　蒸留　常圧蒸留
アルコール度　25％